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ロードバイクで伊豆半島一周ソロライド283キロに挑戦・・激坂、野猿の群れに遭遇、落車も

伊豆半島一周の計画(距離は推定)

コロナ禍のソロライドも四国一周、沖縄一周、門司-長崎と3回を終え、次回はどこかと考え、検討の結果、今年2022年は、「伊豆半島一周」、できれば、私が好きな「箱根駅伝5区」を走ってみたいということもあり、チャレンジしました。

今回、色々調べていく過程で移動は「WILLER」バスの輪行予約に特化したサイトがあり、大阪-静岡3000円台という広告に釣られて、初めてですが使ってみたのです。

伊豆半島一周「イヅイチ」ついてのブログやユーチューブを見ると、どうも2日くらいで走っている人が多いようでした。ルートも色々ですが、私の場合は箱根駅伝5区を走ってみたいので、一番外廻りのコースを検討しました。距離では283キロと出ましたので、距離的に3日間で余裕で行けるかなと思いました。→これが大きなミスでした。

一応の予定として、初日は沼津から128キロで下田まで、2日目は107キロで小田原まで、3日目は48キロで沼津までの案を作り、後は天気を見ながら、結局5月28日スタートとしてバスを押さえました。また、「じゃらん」で見ると、29日は土曜のためホテルの確保の心配があり、普通は足の調子をみて当日予約ですが、今回は前日予約をしました。これが結局、初日の距離を欲張り過ぎたという結果になりました。(後掲)

〇伊豆半島一周挑戦・・前日:2022/5/27(金)・・夜行バス初体験

23:20大阪梅田スカイタワー発のWILLERバスに乗りました。バスは四人掛けシートで、横の席との間仕切りや頭を覆うフードがあり、アルコール消毒を含めコロナ対策もよくしてあり少し安心しました。走行中に関しては、途中乗車やトイレ休憩でよく止まることや、リクライニングとはいえ、慣れないとそうそう眠れるものではありませんね。私は結局、ウトウトの時間ばかりで熟睡感はありませんでした。

〇伊豆半島一周挑戦・・1日目:2022/5/28(土)・・激坂に心が折れそう &西伊豆で野猿の群れに遭遇と恐怖。

バスは、沼津駅北口に8時15分頃につきました。それからロードバイクを組み立て、9時にスタートしました。今日は予定では128キロです。とりあえず「沼津御用邸」の看板を見つけ、その後、県道17号線の海沿いの道を道なりに行きます。

途中休憩:富士山ビュースポット戸田

西伊豆までは、これでもかという激坂と少しのダウンヒルの繰り返しです。さすがに「こんなはずじゃなかった」という思いになります。さらに南伊豆に入るとほとんど車もまれにしか通らないという状況です。そんな中、ダウンヒルの前方に車(アルファード)が止まっていました。よく見ると車の前に猿が数匹群れでいるではないですか。こちらは恐怖です。幸いダウンヒルでしたので、進行方向の左側車線には猿がおらず、数匹が反対車線の車にたむろしている状況でしたので、フルスピードで横を通り抜けることにしました。これが成功しました。もし、上りで時速8キロぐらいしか走れないならと考えるとゾッとしました。今回は、車の運転手さんが猿を引き付けてくれたので感謝です。

(予約したホテルに予定の時間にいけない?)

一周の初日の宿泊先は、土曜日で混むので前日予約をしていました。ということで、今日は何としても、下田まで行かねばならないのでした。実は、80キロあたりで数年ぶりで、両足を攣(つ)るという事態が生じました。めまい症(BPPV)による1か月以上の練習ブランクと、宿泊先を決めたため朝から時間に追われ、まともな休憩を取らなかったせいかもしれませんね。100キロぐらいの地点でまだ20キロ以上残っているのに、4時半を過ぎていました。

困った。そこで激坂の手前で足を休めていたら、ひと気のない山の中で唯一、畑仕事のおじいさんがいたので、下田までどれくらいの峠越えがあるのか尋ねると、「この上の峠をひとつ越えると後は、下りになるよ」とのことでした「????本当かな」と思いつつ、10分ほどの休憩とホテルに遅延連絡をしました。その後、このおじいさんの言う通りでした。この時点で心が半ば折れそうでしたので、この言葉には勇気をもらいました。多分、あの時、話をしなければへこたれていたでしょうね。(きっと宿泊もキャンセル、無論100%ペナルティをしていたかもです。)

その後、順調に20キロのダウンヒルを走り、無事5時26分に「下田伊藤園ホテルはな岬」に辿り着くことができました。このホテルでは、飲み放題、食べ放題でしたので、久しぶりにランドリーだけで済み、一日(というか二日分)の疲れを取りました。

この日の走行距離:119.7キロ(最南端ヒリゾ浜の道を時間がなくスキップしました。)、平均18.1キロ、走行時間:6時間36分。

やっとたどり着いた下田のホテル

〇伊豆半島一周挑戦・・2日目:2022/5/29(日)信号で止まり、ゴーした瞬間に道路上異物で落車する!!!

今日は下田から小田原までの予定107キロです。下田を出て海沿いの道を進みます。道は相変わらず、アップ、アップ、ダウンという感じです。国道135号線に順調に伊東市に入りました。ここで思わぬトラブルに見舞われました。135号線の平坦な道で信号待ちをして、走った後すぐ、道路上にある鉄のアンカー(多分、左折レーンと直進レーンを区切る鉄の突起物)に引っ掛け、落車をしてしまったのです。私は今まで3回の落車があり、最初の落車は、2012年9月の全くの初心者のときに、淡路島一周の南淡でダウンヒルの右カーブで濡れた落ち葉でハンドルをとられ、腰部と上腕肘打撲と唇と眉を切ったことが、一番大きな落車でした。この時は、結構なスピードでしたが幸いにも軽傷で済み、以後、「ダウンヒルでは絶対にスピードは出さない」と肝に銘じて実践しています。あとの2件は、ビンディングシューズを初めて履いての「立ちごけ」と、2年前の夕方の少し暗くなりなじめた時に、信号で停止する直前に、アスファルトが高熱による変形で凹凸があり、やはりビンディングシューズが間に合わず落車というものです。「平地を侮るなかれ」ですね。

この日の落車(4回目)も幸いにも擦り傷と打撲のようでしたので、近くのドラッグストアで消毒薬とガーゼと絆創膏を買い、簡単な治療だけで、残りの30キロ近くを走りました。

熱海を過ぎ、真鶴駅を過ぎた辺りからでしょうか、全く車が渋滞から停滞状態となりました。ホテルは、昼過ぎに今日の予約を入れたのですが、この停滞で遅くなることが予想されました。しばらくすると中型モーターバイクの人達が、たまらず車の左側をゆっくりすり抜け始めていましたので、私もこれの最後尾で行かせてもらいました。感謝です。このため、何とか16時半にホテル(ホテルクニミ鴨宮)に着くことができました。ホテルでは早速、風呂に入り、傷口の消毒をし、ランドリーと夕食の調達で、これらはいつも通りですが、忙しいのです。

本日の走行距離:96.63キロ、平均:18.6(激坂に加え渋滞、停滞の為)、走行時間:5時間16分。

小田原のホテルに無事着いた

〇伊豆半島一周挑戦・・3日目 :2022/5/29(日) 標高874メートル へ

昨日に、この小田原の近くに住む高校時代の同級生にたまたま連絡すると、運よく小田原に来てくれましたので、朝から1時間ほど旧交を温めました。そこで、小田原から沼津までの道をいくつか尋ね、箱根駅伝5区のコースを走ることに決意しました。箱根駅伝5区ルートは、標高874メートルで、ヒルクライム20キロ、その後、沼津までの長いダウンヒル28キロです。

小田原から国道1号線を行き、この日は、気温が30℃近くありましたので、水の補給と休憩を4回と慎重にし、ペダルをゆっくりでもひたすらまわしました。10キロを過ぎると車の数もガクンと減り、カーブで車を気にせず走れました。やっと最高標高の書いた看板まで辿り着くことができました。その後、ここから芦ノ湖までが、ダウンヒルとは知りませんでしたね。このダウンヒルを快調に飛ばし、無事、13時15分に芦ノ湖に到着しました。小田原からの所要2時間15分。駅伝の選手が1時間10分そこらで行くのが、びっくりです。

芦ノ湖の遊覧船乗り場に到着
箱根峠からみた芦ノ湖

芦ノ湖で達成感に浸り、これから沼津までの28キロのダウンヒルです。ウイニングライドは「気を抜かず、ゆっくり」を肝に銘じて走りました。15:24沼津着。

本日の走行距離:48.69キロ、平均時速15.0キロ、走行時間:3時間14分。

3日間総計の走行距離:265.26キロ、平均時速:17.6キロ、走行時間:15時間3分。

なお、その日は、20時40分発のバスなのですが、シャワーと着替えがしたかったので、初めて「メディアカフェ」なるものを3時間利用しました。シャワーがあるのがいいのですが、清潔感がないのがネックですね。

輪行が可能なWILLERバス

伊豆半島一周挑戦(振り返り)・・獲得標高4700メートルにびっくり

家に帰り、レビューしてみると、今までのロングライドは、距離だけで行先を決めていました。人が行けるのだから、多少の坂でも大丈夫だろうで、そもそも獲得標高(上りだけの標高を累積)をほとんど気にしませんでした。それに気にしだすと行くのに逡巡してしまいます。

今回、帰ってきてネットで調べると、獲得標高は、四国一周1000キロで7000メートル、淡路島一周150キロで1100メートル、伊豆半島一周265キロで、な、なんと4700メートル!!!。これをみると、いかにイズイチが大変か今頃になってやっと判りました。また、私は自転車専用のナビもなく、アプリも入れていませんので、グーグルマップの標高グラフだけしか見ません。今回、これで見ると、グラフで見る限り、箱根の874メートルが突出し、箱根以外の坂は、激坂には見えなかったのですね。トホホですね。

でも、今回のチャレンジでまた一つ自信ができました。

今回の教訓 ①「多少の坂は十分な休憩と十分な水分補給により足も攣(つ)らずに登れる。」、②「かりに足を攣(つ)っても、10分か30分程度の休憩で、回復できそうだな」(真実かは?)。

以上

サイクリスト用HPに詳細を記載 http://royroy.wp.xdomain.jp/category/roadbike-roy/around-izu-peninsula-283km/

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